5月24日火曜
毎日毎日僕らは鉄板の上で残業嫌になっちゃうよ｡
たいやきだってそんな生活､いやだろう｡だが､わしはそれをやっているのだ｡今日の退社は20時､最近ではかなり早い方だが､もはや､5〜6時間しか睡眠がとれないとわかっている｡嫌だ嫌だ｡

5月30日月曜
先週は結局､週末までビッシリと｢夜まで残業｣の日々であった｡そんな中で､ZRQポスターの字を書き直せのなんのと､色々上から言ってきたのだが､こちらだとてそんなひまはない｡｢写植うっといて下さい｣と言ったらそれで通ってしまった｡向こうから文句つけてきたのだから､向こうで何とかするべし｡これで良いのだ｡ポスターの応募は全6点だったというから､賞金は6等分になるだろうと考えていたのだが､どうやら入賞したのは俺の作品1点だけならしい｡と､いうより､｢字を直せのなんの｣が皆に知れ渡っているので､周りじゃそういう噂になっている｡だがしかし､自分の作品が社会一般に対して何の影響も及ぼさない､せせこましい場所でのうちわ受けイベントに使用されるのは､どうも嫌なものである｡はっきり言えば不本意だ｡そもそも､誰かの面子を立てるための枚数かせぎとして出品したのであるから､誰も注目しやしないはずだったのだ｡それが｢セクハラまがいの絵｣のまま通ってしまうようでは､どうやら残りの5点は相当にレベル低かったな？！そうだとすれば､俺の作品が通ったのは当然である｡コンセプト勝ちだよ｡ケッ！
先週中､とりまきが入れかわり立ちかわり来ては大はしゃぎしていたＯ川キャンプで､Ｏ川Ｊ子は風邪をひいた｡(らしい｡)ざまあみさらせー！
そうだ､先週は黒木香が大ケガしたのだった｡心配でたまらん｡なにしろ､｢生きていてもしょうがない｣と口走ったそうなのである｡こんなことでエロの光を絶やすというのか？黒木香よ！さしあたって､何か見舞いを贈りたいが､目白病院の場所がわからん｡ああ､右往左往｡
ああ､今夜もまた残業だった｡20時を回ると猛烈に胃が痛み出し､Ｉ手さんに泣きついて､21時には帰してもらう｡そういえば､午後になってから､ZRQのキックオフ大会のことで課長と部長とが交互に打ち合せしに来た｡ポスター入賞は､俺とＩ橋の2名だった｡そうか､6名でも選ぶ余地があったわけか｡
帰り､Ｓ井君と話したので､少し胃痛が軽くなった｡5月28日土曜､マレーネディートリッヒ回顧展を見に行く｡場所を間違えて覚えていたため､銀座三越で右往左往した｡(本当は日本橋の方だったのだ｡)デパートの展覧会はたいていツメが甘いものだが､あそこまで非道いと話にならん｡目録は作っていない､売っている本はハリウッドバビロン､写真集はオードリーヘプバーンもの､絵ハガキコーナーにはジェームスディーンが並び､出展作品は､全部を一式としてでないと売らないとぬかす｡気がきかないにもほどがある｡だのに､ビデオ｢上海特急｣と本｢ディートリッヒのABC｣とを買ってしまい､デパートのわなにひっかかってもうた｡情けないよ｡

5月31日火曜
朝､会社に5分遅刻する｡1日中胃が不快､夕方からは吐き気を催したので､Ｉ手さんに泣きついて早く帰してもらい､Ｏぎわら医院へ行った｡｢薬がある間でも来た方が良い｣と医者に言われた｡拷問の日々なのだから当然である｡薬が切れたのは約一週間｡その上毎日残業だ｡もう嫌だ｡死んだ方がましだ｡目黒でビスコを買ったら箱のウラに子供の絵がのっていた｡川にはウィンクしてニコニコ笑う生首が浮き､向こうの山並みには､これまたニコニコの黄色い夕日が2ヶのぞいている､身の毛もよだつような地獄絵だ｡きちがいでなかったらこんなものは描けないよ､きっと｡

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