ジョイトイ1


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「おい。」
「あんだよ。」
「アイドルだからって威張るなよな。」
「何つっかかってんの?」
「お前だけどうして髪の毛サラサラに描いてあるんだ?」
「自分の頭がベタ塗りだからってひがむなよ。俺のせいじゃないんだし。」
「俺にはピントが合ってないのに、どうしてお前の顔だけピント合ってんだよ。」
「言いがかりつけんなよ。作者の技法だろ。ほら、寸止めとかいうやつ。」
「遠近法だよ。アイドルは頭悪いな。」
「作者の都合だろ、俺のせいじゃないだろ。」
「顔のピントはずれてるのに、ディルドーだけピント合ってるってのは、」
「あんだよ?」
「俺の顔はディルドー以下って事かよ。」
「知らねえよ、俺のせいじゃねえし。さっきから何つっかかってんの?何日焼けしてんだよ?」
「作者が『海猿』観たからだよ。どうせ俺は存在感薄いよ。しかも似てねーし。」
「あーあ、ひがんじゃった。」
「三十路過ぎてアイドルなんて寒いんだよ。最近はなんだよ、俳優面しやがって。ドラマさえ出てりゃ俳優だと勘違いすんなよな。」
「それも世渡りってもんだろ。ホリに物まねされる身になってみろってんだ。金八先生やらテリー伊藤と同じ扱いだよ?」
「…作者はお前の事、嫌いだそうだぜ。」
「へーえ。」
「だからこの後、この張り方、お前の鼻の穴に突っ込むってさ。」
「鼻の穴はやめろ!アイドルだから!」

2005.6/29