SLAVE16 ohtsuki
W氏所有

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◆小生は、面識のある人物を描く事を自ら禁じていたのだが、これは例外である。(しかし、この当たりから例外が増えて行くのである。)実物の大槻ケンヂ氏はとても可愛らしい。ヤマネとかモモンガとかの様な、小動物的可愛さだ。ヤマネは森の妖精だから、大槻氏も森の妖精だろうか。しかし、その森は自律神経の森だ。その中で迷子になった、鬱病の妖精が、大槻ケンヂなのである。
◆これを描いた当時、大槻ケンヂがあちこちでノイローゼ(或いは自律神経失調症)をカミングアウトしていた。鬱病で、病気仲間が欲しかった小生は、某所で大槻氏をとっ捕まえ、自分の作品のファイルを無理矢理見てもらったのだった。大槻ケンヂは言った、「生きていれば、きっと善い事ありますよ。」物凄く優しい顔で言った。嬉しかった。この作品は、その時の顔を描いた肖像画である。お礼のつもりである。一応。(ところどころ、敬称略)

2004年、W氏に進呈。