your toy 5


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課長は体位を変え、何度も俺を求めてくる。

俺は拒絶の涙を流しながら、やはり嬌声をあげてしまう。
嫌なのに、心では拒否しているのに、体はそうは言わない。
どうしても感じてしまう。

誰か止めてくれ、俺が感じてしまうことを。

誰か止めてくれ、俺の涙を。


2005.10/05


これは、一枚描いて失敗した。よって、これが二枚目になるのである。一枚目は捨てた。あまりにも酷い出来だったので。
何事も勢いだけで飛ばせるものと、そうでないものがある。俺の絵は勢いで飛ばす事が多かったのだが、今回のこの作品は、熟考が必要だったのだ。ネタ帳と素材をよく見ながら、情感を出す為に表情を描きこまねばならなかった。一枚目では、その辺を飛ばしたのがよくなかったのである。
その割には絵が荒れているのだが、わざとである。苦痛や快楽を分け隔てる輪郭が溶ける感じを出したくて、黒い色紙を使って荒れた仕上がりにしようと、この「your toy」シリーズを描いている。まあ、六枚一話完結なので、あと一枚のお付き合いであるから、お許しいただきたい。
…とか言っているが、その内、また黒い色紙を使いたくなるかもしれないなあ。俺も相当気まぐれな人間だから、なんとも言えないので、すみません。