夏休み6


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「兄さん、愛してる…」
「俺もだよ、ジュンイチ。」


2005.7/27


この夏休みシリーズは、己の妄想癖と羞恥心との闘いのようなものだ。夏の暑さと若い性欲をテーマに描いたつもりである。
読んでお解りの通り、従兄弟同士であるマサハルとジュンイチは、昔から肉体関係があり、特にマサハルはちょっとサディストの気があり、ジュンイチはM男である。たまの休みに顔を合わせる機会があれば、人目を忍んで性行為をする。性的に淡白なマサハルに対し、若さ故に性欲を持て余しているジュンイチは、いつもマサハルの気まぐれに翻弄されている。
彼らは、親たちの手前、あまり正々堂々とした関係ではない、というのが残念である。が、一方では秘密を共有するというのも乙なものである。
描いていて失敗したと思う事がある。モデルとなった人たちが、見た目よりも案外年食っていたという事。マサハル兄さんはおよそ三十歳そこそこの設定だが、モデルである福山雅治は、なんと三十代後半だった。あんな爽やかな青年が四捨五入して四十歳になろうと、誰が予想するだろうか。ジュンイチも二十歳かそこいらの設定だったのだが、モデルである岡田准一は二十代後半と、やはり見た目よりも年食っていたのである。あれだけ可愛い容姿を保っていて、四捨五入すると三十歳というのは、納得いかんなあ。…今の若者たちはみんな、若く見えてええのう!