☆連作「YOU GIVE ME FEVER―兄貴と花―」展示会場☆
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(各作品の解説は、作者本人によるものです)
「YOU GIVE ME FEVER-兄貴と花-」について―合田ケムリ
エロ絵師を名乗るからには、全ての性的嗜好を描くのが使命であると、勝手に小生は自分に課題を出している。しかし、自分の関心が向かないジャンルには、なかなか手が付けられないものである。依って、小生の描きつつある作品たちは、今のところ、己の趣味に従っていると考えていただいて結構である。連作「YOU
GIVE ME FEVER―兄貴と花―」にしてもそうである。この連作について勘違いしていただきたくない事は、いわゆる「やおい」的感性(及び目的)で描いているのではない、という事だ。特に、性器の克明な描写だとか、絡みとか肛門性交とか射精とか、興奮を促す為の直接的な表現は用いていない。
自分が男子同性愛者になった気持ちで描いていると、ギリシャ・ローマ的マッチョテイストの美しさ(古いか・・・)だとか、好きな俳優だとか、単なる好みのシチュエーションを、肖像画の様に扱うのみに留まってしまう。偽善者と呼ぶ人は勝手に呼べば良い、小生は肖像画止まりで結構だ。性的嗜好とは各自の脳みその中に存在するファンタジーに過ぎない、と小生は考えている。また、小生の作品に、肉体的な興奮や「ヌける」事を求めて欲しくないという事もある。「ヌく」事を目的にするのならば、他に幾らでもそういう作風の人が居るのだから、それは小生の仕事ではあるまい。(とか言いつつ、2005年夏から、それ系の絵を描き始めた。)
それはさて置き、「YOU GIVE ME FEVER」は、MADONNAによる20世紀最高のライブ・パフォーマンス「GIRLY
SHOW」の中の一曲からパクらせていただいた。彼女が演じた情熱を、自分の文法で絵画作品にしたいと考え、描き始めたものである。話は変わるが、MADONNAのパワーには、本当に頭が下がる。人それぞれの好みもあろうかと思うが、小生などはダウナーになってしまって抜け出せない時など、「GIRLY
SHOW」のヴィデオを見れば必ず元気が出る。「YOU GIVE ME FEVER」を歌うシーンでは、注意して聞いていると、ダンサーの男の子たちが衣装を脱ぐところで、観客の歓声が大いに盛り上がるのがわかる。あんたも好きね〜。
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