NO.2 闘牙

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◆小生は､若手力士の中では特に､闘牙が大好きである｡高校生の頃に腰を痛めている為か､相手に押されると腰が退けてしまう場面が多かったが､最近では積極的に攻める様になった｡例え白星に繋がらない取り組みでも､良い攻めを見せてくれる｡場所毎に強くなっている手応えを､本人も自覚しているのではないだろうか｡
◆ソルトシェイカーと呼ばれ､世界中に愛された人気力士･水戸泉が十両落ちして､闘牙が高砂部屋の部屋頭になってしまった｡色々と複雑な立場かもしれないが､男･闘牙､そんな事は表情に出さない｡闘牙の顔つきが厳しくなるのは土俵の上だけなんだろうなあ､等と思う｡
◆土俵に上がると鬼の様な形相になる闘牙だが､相撲雑誌のインタビュー等を見ると､いかにも人懐こそうな､可愛い柔和な顔付きだ｡その落差が面白く､小生は闘牙をバカボンの顔で描いている｡土俵の外ではバカボンみたいに可愛い顔で､｢好物はオムライスです！｣とニコニコ｡愛せるキャラクターである｡相撲好きの人にこの似顔絵を見せれば､必ず｢似てる〜！｣と言って､笑ってくれる｡小生は､手書きで名刺を渡す事があると､自分の氏名･住所等を書いた余白に､闘牙の似顔絵を描くことにしているが､相撲を知らない人にも好評を博している｡相撲を見てる云々という事を抜きにしても､可愛いことに変わりは無いのである｡闘牙はきっと､これからモテモテ君になれるだろう｡
◆その後、この子の顔をちゃんと印刷した名刺に使ったら、結構好評を博した。サエキけんぞうさんが「サザエボンみたいですね」とお褒め下さった。ありがたや。（1999年・記）