NO.7 千代天山

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◆有言実行の男・千代天山は、すっかり幕内の顔として定着した感がある。小生が不思議に思うのは、あれだけの美形力士が新しく登場したのに、案外誰も騒がない事である。かつての若貴フィーバー(←この言葉、使ってて恥ずかしいよ〜。)は、やっぱりバブル現象で、力士の顔とは関係なかったって事か。
◆千代天山の取り口を「半端相撲」と言う人もいるが、別に構わないじゃないか、と小生は思う。まだ23歳の若者である、これからの事なんて見えないのが当たり前だ。むしろ、「相撲で国民の人気を得てから政治家に転身して、賄賂を貰えるだけ貰って、私腹を肥やすのが目標です!」なんて言う様な、不気味な若者がいてご覧なさい。気持ち悪いし、現実はそう上手く行かないものだ。また、そんな態度で土俵を汚して欲しくないと思うのが普通の反応だろう。←ちょっと極端に走りました。反省します。
◆可愛いベビーフェイスで、のらりくらりと攻撃をかわす、マイペースな千代天山。憧れの人は何とデビルマン。やっぱり、強くてカッコイイものが好きなんだな。しかも、永井豪原理主義者だという。ああ、解るなあ、'70年代の漫画には破天荒な面白さがあったからなあ。しかし、ただの「おたく力士」に片付いて欲しくはない。千代天山の可能性は、まだまだ開発途上だ。もっと強くなれるだろうし、幾らでも上を目指して頑張って欲しいと思う。(1999年・記)

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